内戦が吹き荒れるシリア

作戦会議、それぞれの主張

ISIS(自称イスラム国)とは「イラクとシリアのイスラム国」の略称であり、中東を拠点に活動する国際的テロ集団です。他のテロ集団と最も違う点は、国家樹立を目指しているところです。またその活動は極めて残虐的であり、メディアを通して人質を殺害する動画を公開するなど、他の過激派組織からも非難されることがあります。

ISISが活発になった背景にはシリア内戦があります。欧米諸国は反アサドを支援しており、アサドを支援するロシアは反体制派の敵です。しかしシリア政府への対応は欧米諸国とロシアの食い違いがあるものの、テロ組織であるISISに対しては国際社会は一致して対応しています。

テロ行為は国境を越えて行なわれるため、全世界にとっての脅威です。またISISは世界を統一する目標も掲げており、日本もいつ巻き込まれてしまっても不思議ではありません。

ISIS問題で足並みを揃えているように見える欧米諸国とロシアですが、ロシアはこの地域に軍事的・経済的利益を持っており、アサド政権の政権交代を阻止しようとする思惑があります。ISISという共通の敵の影には各国の複雑な思惑があることを忘れてはなりません。

イスラム教は危険な宗教であると思っている人も少なからずいるのは事実です。しかしこのように過激なテロ行為を行なう人たちはイスラム教徒の中でもごくわずかであり、大部分は穏健派です。またイスラム教徒の大部分はこういった行為を神への冒涜であると考えており、否定的な意見を示しています。

ISISがここまで大きくなってしまった背景には、世界中から戦闘員として参加する人たちの存在があります。日本国内からも戦闘員に参加しようとして逮捕された人がいます。彼らはメディアをうまく利用して、多くの人を洗脳する一種のカリスマ性を持ち合わせているのです。

また、ヨーロッパにおける難民問題も大きなリスクの一つです。難民を受け入れすぎてしまうと国内でテロが起きてしまう可能性が高くなり、治安が悪化します。またフランスのようにたくさんの移民がいる地域では過去に既に何度もテロに巻き込まれています。しかし中東地域から難民が流入し続けているのは防ぎようのない問題でもあり、彼らの対処は急を要します。

危険と思われていない地域からの自称難民もかなりの人数がおり、本当に難民なのかどうかの線引きも難しくなっています。ヨーロッパには経済的な問題も多く存在しているため、中東でのISISの活動がこれから共同体「EU」に対して与える影響は注目しておかなくてはなりません。

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